_____▶︎家計簿を続けられるようになった私のゆるルール

過去の私

前回の記事で偉そうに「家計簿最高!」を唱えた私ですが、もちろん最初からうまくいったわけではありません。

子どもたちを寝かしつけた後にリビングを見渡すと、

床にはおもちゃ

シンクには洗い物の山

そしてテーブルの端っこには…レシートの束。

「今日も家計後、つけれなかったな」

そう思いながら、ため息をついてベッドに倒れ込む日々。

そんな時、ハッと気づいたんです。

私には、毎日家計簿をつける時間なんてそもそもない」って。

そう割り切って「月に一度だけ家計を振り返る」スタイルに変えたら、気持ちが驚くほど楽になって、家計の全体もちゃんと見えるようになりました。

次からは、今まで私がチャレンジしてきた家計簿のスタイルを順に紹介します。


試行錯誤の連続

家計簿との付き合いは長くて、いろんな方法を試しました。

独身の頃はなんとなくでも困らなかったけれど、結婚を機に「他人と共有する」ための家計簿に変わってからが本番。

以下、主なチャレンジです。

①本屋さんの家計簿ノート

最初に手を出したのは、王道の「本屋さんでよく売っている家計簿ノート」。


形から入るタイプの私は、あれこれ吟味して“これだ!”という一冊を購入。


毎日記入するつもりで始めたものの、

「月の区切り方は?月初〜月末?それとも給料日ベース?」


「カード払いは決済日?それとも引き落とし日?」

そんな細かいルールを自分で考えるうちにだんだん疲れてしまい、挫折。

②レシート貼るだけ術

次に挑戦したのは、“A4ノートにレシートを貼るだけ”という超シンプルな方法。

「貼るだけならいける!」と意気込んで始めたものの――

店舗ごとに長さも幅も違うレシートがガタガタに並ぶ見た目がどうにも気に入らず、早々に断念しました。

③アプリ

満を持して登場したのが家計簿アプリ。

当時かなり流行っていて、夫にも「通帳やカードと連携できるから便利だよ」と勧められ夫婦で共有してつけるスタイルに。

最初の設定こそ大変でしたが、連携が完了してからは自動で残高や支出を計算してくれ「なんて画期的!」と感動。

…しかし、有料化の波がやってきます。

「家計管理のためのアプリにお金を払うって…?」と感じてしまい、そのままフェードアウト。

(無料でも使えましたが、連携数に制限があり不便になったのが決め手でした。)

④エクセル

自動計算の便利さを知った私は、次にエクセル管理に挑戦。

パソコンで表を作り、自動計算やグラフ機能を組み込み、
毎月の支出を見える化しました。

この方法は私に合っていたようで、3年ほど続けられました。

前年同月との比較もしていたので、かなり充実していたと思います。

ただ、引っ越しをきっかけにパソコンを段ボールへ。

そのまま開くのが面倒になり、以降手が止まってしまいました…。

⑤完全手書き

「やっぱり家計簿は手書きだよね!」と、結局原点回帰。

A4ノートに線を引き、マーカーやシールでカスタマイズ。

昔ハマっていた“プリクラ手帳”や“スクラップブック”作りを思い出しながら、楽しみつつ続けていました。

でもこの頃、子どもが2人に増えて毎日がてんてこ舞い。

気づけば空白の日がどんどん増えていき、いつの間にか、またレシートの束を前にため息をつく日々に戻っていました。

結果、あれよあれよという間に空白の日が増えていき、やる気をなくしてしまいました。

…と、こんな感じで、気付けばどの方法も「続かない」まま終わっていて、「私には家計簿は続けられないのかもしれない」と自己嫌悪に陥っていました。


私が辿り着いた”ゆる月一家計簿スタイル”

こうやって何度も、何年も、レシートを集めて、カテゴリー分けして、細かく入力して、…。
完璧にやろうとするたびに疲れてしまって、「続けられない自分」にモヤモヤしていました。

でも実際の支払いの多くはカード決済。

月末に明細を見返せば“お金の流れ”はだいたい把握できます。


それなら、月に一度だけ見直すゆるいスタイルのほうが
私の暮らしには合ってるんじゃないかな?と思ったんです。

振り返ってみれば、今までの私はどこか「家計簿をつけること」が目的になっていました。

途中でカテゴライズがうまくいかなくなったり、色分けや全体のバランスが崩れるとテンションが下がりそこでもうストップ。

家計簿の本来の目的である「収入と支出のバランスを把握する」ということから遠ざかっていました。

もっと簡単に、気軽に、自分だけがわかる形でいい。


私の現在の方法:pagesで月ごとに箇条書き

使っているのは、パソコンでもスマホでも開けるPages。
シンプルに「月ごとにページを分けて、箇条書きでまとめる」だけの、超ゆるスタイルです。

例えば、こんな感じ。

家賃水道 78,515

電気代 11,225

スマホ代 6,110

食費日用品費 59,651

書籍 1,430

衣類 4,930

保育料 12,400

整体 3,750

ペット保険 10,990

ガソリン代 19,321

ポイントは、正確さよりざっくり把握

「正確さ」よりも、「今月はどんなお金の使い方をしたか」を把握するのが目的。

出先でかかった200円のレシートも一つ残らず管理する必要はなし。

カード明細と大きなレシートだけざっとチェック。

現金は思い出せる範囲でメモすれば十分。

つまり、「家計簿=“記録”」ではなく、「自分と家計の”対話“」の時間にしています。

このやり方のメリット・続けられる理由

  • ハードルが低い:思い立ったときにすぐ開ける
  • 完璧を目指さなくていい:数字が多少ズレても、「今月は出費多かったな」でOK
  • 「続けられる実感」が得られる:続けること自体が心理的な達成感になり、家計管理に前向きになれる

デメリット(ゆる家計簿の限界)

  • リアルタイムで今月の残高を把握しにくい
  • 月一まとめのため、レシート整理に少しだけ気力がいる

それでも、私にとってはこのゆるい距離感がちょうどよく、無理に続けるより「自分が続けられる形を見つけた」という満足感の方がずっと大事だと感じています。


自分に合うスタイルが一番!

家計簿の正解は人それぞれ。


アプリが合う人もいれば、手書きが落ち着く人もいる。

私みたいに“月一ざっくり派”がちょうどいい人だって、きっといるはず。

大切なのは、「ちゃんとつけること」じゃなく、「続けられる形」を見つけること。

頑張りすぎて続かなくなるくらいなら、ゆるくても続けられるほうが圧倒的に価値があります。

そういえば以前、SNSで「年に一度だけ家計簿をつける派」の人を見かけたことがあります。

その人も年単位でざっくりと収支を把握して、次の年の備えができている。

立派な“自分に合った家計管理”ですよね。


最後に

毎月少しでも家計と向き合うことで、「今の自分の暮らしってこんな感じなんだな」と俯瞰でき、お金との付き合い方が少しずつやさしく、前向きになっていきます。

あなたはどんな家計簿スタイルが合いそうですか?

子どもが寝静まった5分でサクッとまとめるくらいのペースでも十分。

完璧を目指さず、自分のペースで“ちょっと家計と対話する時間”を作ることが、いちばんのコツです。

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